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新奥儀「因数分解法」

新奥儀誕生の経緯
「結局それで、弊社では何ができるのですか? 」

と面接官に尋ねられることがあります。ボクは低頻度ではありましたが、尋ねられると大きな不快感を覚えていました。アピールが失敗しているからです。そこには、失業者や応募者が夥多ということだけではなく、他に何か大きな理由があるのかも知れないと思い始めました。これは面接でのエピソードですが、原因は既に書類作成の段階に潜んでいるのです。そこで考案した結果誕生した手法、それが新奥儀「因数分解法」です。

これまでのボクの表現方法と反省
これまでボクは大体こんな感じでアピールしていました。
経験 × 基本スキル × キーワード =

箇条書きにし、文章も短く最適化しています。
しかしながら・・・
「結局それで、弊社では何ができるのですか? 」

(出た! なんでだ?! うまくアピールできた実感もあるのに)

これにより経験に基づいて何ができるのかをもう1度話す状況に陥ります。御社でもある経験を生かせる仕事をしたいという感じでアピールを継続します。或いはある経験があるため、このポジションで仕事ができるという表現方法を繰り返します。このパターン陥いると立腹、消沈せずとも、既に話したトピックを蒸し返す形式になります。何より根底には・・・、
(だから言っているじゃないですか!)

という感じの気持ちが心にありますから、話を輝かせることが極めて困難となる傾向があります。

新奥儀の誕生
そこで考え抜いた末、誕生したのがこの形式です。
御社で自分ができる仕事 = 経験 × 基本スキル × キーワード

この形式にして発見したのは、以前の形式に" = "の後がないことでした。そのため下らない質問を受けたり、話の空回りが生じていたのでしょう。相手が応募者の気持ちを組んでくれないとアピールが成立しえなかったのです。

この形式は、数学の因数分解のような格好になっています。
※素因数分解である必要はありません。(笑) 各々のトピックが最小単位になっている必要がないからです。

御社で自分ができることを先に主張するのです。そして過去の経験やスキル、効果的なキーワードを組み合わせることで裏付けを行います。
そしてまだまだ発見がありました。「自分ができる仕事」を伝えるということは、要求が合致していれば、その企業で必要な仕事が見えていることをアピールできるのです。

結局のところ実際には入社しないと分かりませんが、その企業が目指しているベクトルと近いことをアピールすることは価値が高いです。ある仮説やシチュエーションを想定し、その条件下での振る舞いや価値観を述べることになります。

因数分解法の5メリット
ボクの気づいている範囲でこの奥儀のメリットを要約してみました。

・自分ができる仕事を伝えられ、自然に裏付けできる。
・トピックを短くできた上で、重みや深さも自然に表現される。
・自分の強みを単純化できる。
・転職回数に関係なく、仕事のこだわりを表現できる。(求めている道は1つ!)
・企業が目指しているベクトルと自分の思考が近いことをアピールできる。

以上です。心に少しでも響いたら嬉しく思います。

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無題

大変参考になりました。採用する側からの視点を持ち続ける必要がありますね。
Re:無題

コメントありがとうございます。そうですね。今、面接官は応募者があまりに多いため、イライラしていますからね。
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新奥儀「因数分解法」

伝授いただいたこの「因数分解法」、最初は理解したつもりでした。でも何度か読み返すうちに少し誤解していたことが分かりました。私が理解したと思っていたのは、「因数分解法」ではなく、ただの「因数法」でした。
「経験」「基本スキル」「キーワード」を因数として持っていることにより、簡単に組み合わせができると。
でもこの「因数分解法」はそれだけではないですね。私の理解はこうです。

例をあげると、
<御社でできる仕事>をまず伝える。 = それはこんな<経験>があるからです。→その経験はこんな<基本スキル>に裏打ちされています。→だから<キーワード>なんです。

こうして左辺を「分解」して説得する意識の「法」なのではないでしょうか。

(右辺の順番は変わり得ます。またこの奥儀を出すタイミングも考える必要があります。)

最近、案件が少なく苦しいですが、しっかり準備をしておきたいと思います。
奥儀伝授、ありがとうございました。
Re:新奥儀「因数分解法」

Mishaさん、コメント嬉しいです。ありがとうございます。
ええ、そのイメージです。右辺として表現したものそれぞれが因数です。面接官の質問に応じ因数を素因数に噛み砕く準備もあれば一層幅が出ます。また、コメントされている通り、交換の法則により右辺の順番は変えることができます。タイミングについては、既に書類で表現していることが前提ですが、面接官の興味に従って、流れに乗りテンポよく適切に奥儀を繰り出します。例えば「私は○○○に関する製品のトラブル管理業務に精通しており、シューティングにも自信があります。」と伝えた後、因数分解を開始します。そのとき目を反らすことなく真剣な眼差しを実現できれば、面接官は次第に引き込まれて行くことでしょう。面接官が前のめり気味か、質問が活発か否かなどしっかりと表情を掴みましょう。
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